第30話 「自分」を育てる

考え方が変われば生き方も変わります
悩むことで心を傷つけるより、頭を使って考え、違う生き方を試してみませんか

「自分」を育てられるのは「自分」だけ

なにか物事がうまくいかなかった時に、周りの人から「期待していたのに」、とか「やっぱりダネだったか」、とか「何をやっているんだ」などの批評や批判を受けることがあります。

程度の差はあっても、周りの人から責められることはよくあることです。

それに加えて、「自分はダメだ」などと落ち込んだり、自己否定をしてしまっては誰も救ってくれる人がいない、ということになってしまいます。

それでは一生懸命にやってきたり、よかれと思ってやってきた自分がかわいそうです。

自分を責めてくる人はたくさんいるので、せめて自分くらいは、自分をいたわり、可愛がって、自分を励まし、育て続けなければいけません。

自分を、花を育てるように、陽の光を当て、水をやり、雨や雪、風から守り、必要なら添え木をするなどで保護をしていくと、やがて自分らしい花が咲き、実がなって次のための準備ができるというサイクルになります。

そんなに自分をていねいに育ててくれる人は、自分のほかにはいません。

自分で自分を責めてはいけません。

自分を上手にコントロールし、創り上げることです。

経験を栄養にする

「こんな望まない結果になったのは自分に責任はあるが、自分に能力が無かったわけではなく今回は、単にやり方を間違えただけだ。次はうまくやろう。自分にはできる。」と反省して、次の目標を実現可能なものに変えていけばいいだけのことです。

過ぎてしまったことは変えることができないので、教訓として次に生かすしかないのです。

いいこともよくないことも、いろいろなことがあってもそれらを、これから先に生きていく上の知識と経験に変えて栄養とするのです。

「なりたい自分」

才能というのは「なりたい自分」を、時間軸を当てて描けていて、それが実現できるように方法を研究し、努力し続けることができて、出てしまった結果を納得して受け入れ、次に向けて工夫をし続ける能力、つまり自分をデザインできる能力を言うのでしょうね。

性格により、その目標の分野や高さに個人差はあって、達成の難易度もそれに比例するわけですね。

もし、料理人になりたいと思うならば、包丁さばきや調理器具の取り扱いだけでなく、たくさんの種類の食材を知り、それぞれの旬の時期とすぐれた産地、調理方法や適した温度や熱、ほかの食材やダシ、ソースなどとの組み合わせなどなどの知識と、それらすべてを最適化させる調理技術、盛り合わせなどの技術などを会得する必要があります。

「なりたい自分」という目標が確かなものであれば、途中のささいな出来事に関わっているヒマなどないはずだし、目標の大きさとやらなければならないことの努力に比べてそれ以外のことを天秤にかければ、なにが大切なことは目に見えていますね。

それでなくても、目標達成の大変さに挫折してしまいそうになることもあるのですから、ほかの人の批判などに負けるわけにはいかなくて、自分に克つことだけに集中することで精一杯でしょう。

自分を知る

自分の現在の姿を確認するために「鏡」で自分を見ることは必要ですが、その「鏡」が曇っていたり、歪んでいては真の自分の姿は映りません。

適切なタイミングで、ブレない信念をもっている信頼できる人の意見を聞く、とか試験などでレベルを測るなどの方法で、進んでいる道や方向が間違えていないか、の確認は必要です。

他人と自分を比べることは、「鏡」に自分を映すこととは全く違います。

他人と自分を比べたり、いろいろな人の声に振り回されていては、自分が分からなくなるだけです。

自分のことは自分が一番よく知っているし、自分以上に自分を育て、いたわってくれる人はいません。

自分をコントロールするのは、自己責任で、自分だけです。

自分が信じた道を行き、結果については責任を取る、という覚悟があれば納得性がありますね。

個人的な考えですが、自分に起きたことは「そんなこともあるな、なにもかも生きてりゃこそだ」と受け止め、「まぁ、なんとかなるだろう」と楽観的に取り組み、自分を甘やかすくらいがちょうどいいのではないか、と思っています。

他人に迷惑をかけない範囲であれば。

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