第43話 キョウヨウとキョウイク

考え方が変われば生き方も変わります
悩むことで心を傷つけるより、頭を使って考え、違う生き方を試してみませんか

出かける用事を作る

毎日、通学で学校に通っていたり、勤労のために会社などへ通勤している時は、ほぼ毎日、何かやることがあるものですが、結婚や出産、定年などで勤めをやめ、自由な時間が増えてくると、日常的に多くの時間を使って必ずやらなければならないことが少なくなります。

自然と外出する機会も少なくなり、自分で積極的に社会活動に参加するなり、他人との交流の機会を作らないと家に引きこもりがちになって孤独感を感じてしまうかも知れません。

「キョウヨウ」と「キョウイク」が日々の生活に充実感をもたらすようです。

「今日、用(キョウヨウ)」があったり、「今日、行く(キョウイク)」ところがあるということです。

あせることはないのですが、興味や関心があるサークルや習い事に通ったり、気の合った友人たちと行きたいところやレストランなどへ出かける、ということがいいですね。

たとえそれが毎日のことではなかったり、定期的な病院などへの通院でも、出かける機会があるというのは大切ですね。

自由な時間の自由な使い方、として「キョウヨウ」と「キョウイク」を意識すると、生活にリズムと潤いが出るでしょう。

通学や通勤などで毎日決まってやることがある人たちも、自由な時間に何か気分転換につながる「キョウヨウ」と「キョウイク」は必要でしょう。

忙しい気がしている

忙しくて、とてもそんなことをする時間を作ることは難しいと感じている人もいるかも知れません。

確かに、人手不足の世の中ですから、眼が回るように毎日を忙しく過ごしている人もいて、そのような人にとっては、ぼーっとする時間が必要だとは思いますが、そうではなくて「忙しい」という気がしているだけの人もいるかも知れません。

つまり、脳がかつての忙しかった時の活発に動いていた状態を記憶していて、忙しくなくなり、落ち着いた状態になると不安を感じて、忙しくなろうとやらなければならないことを探している状態で、実際にやるべきことのために忙しいわけではなく、何かをやらなくては、とネット検索をしたり、SNSを活発にしたりして、もしかするとゲームなどをして、脳を使わなければならない忙しい状態を、脳によって作り出されているのかも知れません。

実際は、本当に忙しい状況ではなく、忙しい状況になるためのネタ探しや、いますぐにやる必要がないことをあくせくして取り組んで、わざわざ忙しい状況を作り出しているとすると、よく考えれば脳をゆっくりさせることができるので、逆に脳に対して少し落ち着こう、と指示をすることも必要です。

脳は、忙しさから活発に動いている状態が続くと、作業記憶と推理力が高まり、語彙も豊富になり、過去の出来事を思い出す力、エピソード記憶機能も強くなるので、連動して身体も活発に動きことになり、自分自身も活力を感じて、前向きな人はその状態が心地いいので、脳が忙しいと感じる状態を作っている、とも考えられます。

忙しさにストレスを感じる人もいますが、忙しさを受け入れて、楽しむまではいかなくても、納得して前向きに取り組んでいる人は、脳や身体が活発に活動している状態が心地いいのですね。

脳に忙しい状態を作る

時間が比較的自由になる状況になった人も、適度に脳に忙しさを感じる状態を作らせた方がいいと思うので、そのきっかけが「キョウヨウ」と「キョウイク」になるのではないでしょうか。

ただ、脳には思考・判断機能と記憶機能、生命維持のための自己防衛機制があり、基本的には怠け者だと思われ、その機能の強い人は脳が無理をするな、休めという指示を出していたり、脳の栄養となる甘いものを食べろと指示をしていたりする傾向があるので、それを意志でコントロールすることになります。

意志や理性の強い人は、休めという脳の指示に関係なく活動的で、意志の弱い人は、自分自身の心地よさもあって、脳の休めという指示に従う行動をとることになります。

いずれにしても、大切な脳ですから、意志や理性、身体のコンデションと折り合いをつけながら、適度に、末永く活発であって欲しいものです。

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