第49話 笑いの効果

考え方が変われば生き方も変わります
悩むことで心を傷つけるより、頭を使って考え、違う生き方を試してみませんか

「笑い」とは

面白いことやおかしいことがあると人は笑い、楽しく愉快になります。

また、ほかの人を笑わせようとして、笑ってもらうとうれしくなります。

ただ、「笑顔」から「微笑」の状態、「くすっと笑う」そして「声を出して笑う」と変化していき、英語であればsmileからlaughまでとなりますが、「笑い」とはどの段階からを言うのかや、「笑いとは何か」「笑うとはどういうことか」「笑うとは心や身体がどういう状態か」「人はなぜ笑うのか」などについてはよく分かっていないそうです。

しかし、「笑う」ことは心や身体にとっていいことである、というのは分かっています。

「笑う」ということ

そもそも、笑える、という環境で暮らしていることだけでも悩みや苦しみ、悲しみという感情がないということですし、あるのかも知れませんが、あまり気にかけていない、ということですね。

あまり楽しい気分ではない時であっても、無理に笑ったり、「はっ、はっ、はっ」と声に出して笑うマネをしても「笑い」の効果は得られるらしいです。

テレビの笑える番組を観たり、落語や漫才、コントを聞いたりするように努めればいいのでしょうね。

ひょうきんな、こっけいな動作や話しの愉快な内容、モノマネやコントなどのおかしな状況でも笑います。

愉快だから、楽しいから、うれしから、おかしいから笑います。美味しい場合も笑うことがあります。笑う原因はさまざまです。

「笑う」とかわいい

人間は、生まれてからすぐにニコニコしてかわいい顔によって親の愛情を受けようとするために、胎内で妊娠8か月ころから微笑し始めるといわれています。

また、多くの動物の赤ちゃんがかわいい顔をしているのは、ほかの動物から襲われないように身を守るため、ともいわれています。

やはり、赤ちゃんや子どもに限らず、大人でも笑顔でいることがその人にとって一番素敵な雰囲気ですよね。

外見だけでなく、「笑顔」や「笑う」ということは身体にいいことも分かっています。

「笑い」は身体にいい

あまり知られていませんが、若くて健康な人の体にも1日3,000~5,000個ものがん細胞が発生しているとのことです。

これらのがん細胞や体内に侵入するウイルスなど、体に悪影響を及ぼす物質を退治しているのが、リンパ球の一種であるナチュラルキラー細胞です。

諸説あるようですが、人間の体内にはナチュラルキラー細胞が50億個もあり、その働きが活発であるとがんや感染症にかかりにくくなるといわれています。

笑うことによって、このナチュラルキラー細胞が活性化され、がん細胞やウイルスなどの病気のもとを次々と攻撃するので、免疫力を高めるとともに、免疫システム全体のバランスを整える効果があることも明らかになっています。

逆に、悲しみやストレスなどマイナスの情報を受け取ると、ナチュラルキラー細胞の働きは鈍くなり、免疫力もパワーダウンしてしまうそうです。

また、「笑い」には血行が促進されて新陳代謝が活発になり、脳の働きも活性化する効果があることが分かっています。

「笑い」は心にもいい

ほかにも「笑い」の効果としては、自律神経のバランスを整えたり、笑うことで不安感やストレスを軽減する「ドーパミン」、痛みを和らげたり神経を落ち着かせる「エンドルフィン」、幸福ホルモンと呼ばれる「セロトニン」、愛情ホルモン「オキシトシン」などの脳内物質が分泌され、心身がリラックスする効果を得ることができるとされています。

なんだか「笑う」ということはいいことばかりのようなので、何とかしていつも笑っていられるようにしたいものですね。

「笑える」環境

そのためには、安心できる大切な人たちと、楽しい時間を一緒に過ごすことがなによりでしょう。

そんな人たちとの関係はすぐにできるものではなく、時間をかけて心を通い合わせ、お互いを許し合えることで生まれるものです。

「笑う」ことが大切であることがわかれば、「笑える」環境を作ることは、もしかしたらもっと大切なことかも知れませんね。

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