第56話 出会いの状態

考え方が変われば生き方も変わります
悩むことで心を傷つけるより、頭を使って考え、違う生き方を試してみませんか

自分の心の状態

人生ではいろいろな人との出会いがあります。

人生を変えてしまうほどの衝撃的な出会いと感じる人もいれば、出会ってもやがて名前すら忘れてしまう人もいます。

出会いがさまざまになるのは、相手の人の持っている何かが要因となることもありますが、おもにはこちら側の心の状態、仕事や生活環境の状況などにも出会いの影響は大きく左右されます。

仕事に情熱を注いでいる状態で、アイデアややり方、考え方などに刺激を与えてくれる人にめぐり合うと心が動き、化学変化が起きるように、いい出会いだと思えるかも知れません。

頑張ることが好きで、同じ頑張る人たちと出会いたい場合には、頑張っている人たちが集まっている場所へ行くことが一番ですね。

仕事で忙しかったり、楽しかったりで、結婚を考えてもいない状態では、たとえ対象となる人とめぐり合ってはいても、心が動かないかも知れません。

心が落ち込んでいる状態では、同じような境遇の人や状況を理解してくれる人にめぐり合うと、慰められ、心が癒されて、いい出会いと感じるかも知れないものの、こちら側の気持ちが立ち直り、再び元気が出てきた時に、その人への評価は変わるかも知れません。

その時は必要だった、力になった何かが、心の状態が変化してそれほどそれらが必要でなくなった時でも、違う何かの結びつきでその後も付き合いが続くかどうかですが、付き合いの密度は薄まる可能性もありますね。

また、出会った時には意見などが対立して険悪だったり、あまりいい印象ではなくても、議論や討論などで意見を交わすうちに相互理解が深まり、その後は心を許せる付き合になるケースもあります。

自分が、明るい人を求めている状態、エネルギッシュな人を求めている状態、仕事への協力者や理解者・支援者を求めている状態、優しい人を求めている状態、同じ趣味や考え方を持っている人を求めている状態などによって、たとえ同じ人とめぐり合ってもその時々の心の状態によって受ける印象は違ってきます。

出会ってからのお付き合い

その人が持っている何かが、出会った時のこちら側の状態によって刺激を受けて、いい出会いとなったり、たまたまそれがこちら側の心の状態に適合しなかった場合には、とくに印象に残ることがないこともあります。

こちら側の心の状態で、その時はいい出会いと感じても、その後、こちら側の心の状態が変わった時や、その人に心などの変化があったり、当時感じた印象と違ってしまった時には、当然にその人への評価が変わることになりますが、その後の付き合いがどうなるかは、ケースバイケースとなるでしょう。

ただ、こちら側の都合に合わせて、救世主のようにいい方が眼の前に現れる、などという奇跡のような出会いはあることが稀なので、期待はできませんね。

日頃から、どんな心の状態であれ、人との出会いを大切にし、何かを感じた人とは相互理解を深めるような付き合いをするように心がけると、のちのちになって、結果的にいい出会いだったと感じる場合もあります。

普通に生活をしていれば、必ずそれなりの出会いの機会はあるものです。

その時のこちら側の心などの状態と、人との出会いに対する考え方や接し方、態度によって相手への評価は変わるものです。

当然に逆もあって、相手にとっての自分の印象も日頃の振る舞いによって評価は変わります。

どんな人にもいい人だと思われる必要もないし、それは大変に難しいことですが、少なくても悪い印象を持たれないように努めることは、エチケットレベル、マナーレベルを含めて、人としてあたりまえのことでしょう。

せっかくの出会いが、いいものであったか、そうでなかったかは、こちら側の事情や都合によることが多いので、こちら側の心の感度を高めて、できるだけ平常心の状態を維持し、冷静に、真摯な態度で接することを心がけていれば、のちのちに評価が変わるような出会いにはなりにくいものでしょう。

空腹時と満腹時の食事

出会いを食事に例えると、お腹がいっぱいの状態や食欲がない状態では普通のメニューでは手が出ませんが、よほど美味しいメニューの場合や食欲以外の動機、例えば好奇心などが動機で、珍しいメニューの場合には手が出るかも知れませんね。

また、お腹が大変に空いている時はどんなメニューでも食べたいし、食べれば美味しく感じるかも知れませんが、お腹が満たされてしまうと、メニューはなんでもというわけにはいかず、好みのメニューを選ぶようになりますね。

永く付き合う人との出会いは、こちら側の心の状態が通常以上の前向きな状態の場合が多いような気がします。

出会いは始まり

出会いは、何かが始まるスタートになり、出会う前の状況とは違った経験ができるようになるきっかけですから、お互いが持っている何かに影響されながら、お互いにとっていい変化になるように、偶然なのか、出会うべくして出会ったのか、の機会を大切にしたいですね。

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