運転が好き、自動車が好き
いまは以前ほどではありませんが、車が好きという方がいらっしゃいます。
ひと昔前には、自動車は若者にとって欲しいものの代表で、親にねだって買ってもらったり、自分で稼いだお金を使ったりして、何とかして手に入れようとしました。
それが新車でなく、たとえ中古車でも、少しオンボロでも自動車であることには変わりがないので、自動車を持っているといないとでは、生活がまったく違っていました。
自動車が欲しかった理由にもなるのですが、車が好きということでした。
この車が好きという人たちには2つのタイプがあると思います。
一つは、デートや家族旅行としてドライブが好きで、自分自身の気分転換も含めて、海や山などいろいろなところへ自由にけるところが好き、という方たちです。
さらには、途中の運転で、山道などでもギヤやアクセル、ブレーキの操作など運転技術を駆使して、カッコよく走るのが好き、といういずれにしても車を運転することが好きなタイプの人たちです。
車を道具として使い、自分の思うままに操作、操縦して、やりたいことを実現するということが好きなのでしょう。
一方、そんなドライブはもちろん好きなのですが、それを可能にしてくれる自動車が好きという対応です。カタチとしての自動車が好きな人たちです。
そのような人たちは、運転をしない時でも点検や洗車、車内の掃除などをして、運転をする時には快適である状態を保っていることが好きなので、特にゴールは意識せずに、気が向くままに自動車の手入れをしています。
さらにはメカニック、機械としての自動車が好きで、各部品や部分の手入れや保全・修繕を自ら行ったりすることが好きな人たちで、いずれにしても自動車が好き、というより愛情に近い感情を持っている人たちです。
このように、車が好きという人たちには運転が好きという人たちと自動車そのものが好きというタイプの人がいます。
プレイが好き、観戦が好き
スポーツではどうでしょう。サッカーや野球などが好きという方にも2つのタイプがあります。
サッカーや野球などのスポーツを実際にプレイすることが好きな人たちと、スタジアムやTVなどで観戦、応援をすることが好きな人たちです。
実際にプレイをすることが好きな人たちは、それらのスポーツがじょうずになるように技術の向上に努め、個人やチームとして競争相手に勝って喜べることを目指すことが好きなのです。
当然に、プレイをするために使用するボールやグローブ、靴などの用品、道具にこだわりがあって、それらを大切に扱います。
観戦が好きな人たちは、応援する雰囲気や一生懸命にプレイをする選手たちが好きで、できれば気の合った人たちと一緒に観戦して時間を過ごすことができればなお盛り上がりますが、プレイに必要な用品や道具などにこだわりはありません。
同じようなことが、音楽や演劇、美術、文学など芸術の分野でも言うことができます。
実際に演奏したり演じたり、描いたり、書き上げて、作品を創り上げることを楽しみ、さらにはそれらをほかの人たちに披露して評価を受けることが好きな人たちと、それらを聴いたり、観たり、読んだりして創り上げられている世界を楽しんだり、演者や作家の個性までも楽しむという人たちです。
音楽が好き、という人たちにも2つのタイプがあって、演奏することが好きな人たちは楽器や機器類などにこだわりがあり、手に入れたものは、よりよい演奏をするために大切にしますが、音楽を聴くことが好きな人たちは、よほどマニアックな方でない限り楽器や機器類に関心は無く、演奏される楽曲や演奏者に興味・関心を持っています。
仕事が好き
そんな関係を仕事で考えるとどうでしょう。仕事が好き、という人たちです。
仕事が好きなのですから、働くことが好きです。
働いて収入を得たり、活躍をして実績を積み上げ、より高いポストに就くことが喜びだったリ、目標だったリする人たちがいます。
社内で、いろいろな人たちと交流しながら、仕事をコナしていくことが楽しくて、喜びすら感じる人たちです。
そのような人は一緒に働く人たちとの関係を大切にし、社内事情にも通じていて、モメたり争いごとが無いように自分を処することがじょうずです。
一方では、仕事を通じて自分の能力や可能性を引き上げていこうとする人たちで、仕事はそれを実感するための手がかりと考えています。
もちろん勤労である以上は、収入を得たり、社会的にもより高いポストに就きたいという気持ちはあっても、それよりも強い感情、動機は自己実現欲という人たちです。
自分は何を、どこまでできるようになるのか、自分を試したり、可能性を求めたりするので、現在の所属にこだわりは薄く、機会があれば新しいことにチャレンジしていこうとします。
仕事が好きという人たちには、組織のなかで指示をしたり、されたり、与えられた役割をキチンと果たしていくことが好きな人と、組織や人間関係にこだわらず、むしろ自分の能力向上に関心が高く、独創性が発揮できる仕事を好む人もいると思います。
最初の話しですが、私はたとえば車が好きという人の話しを聞いた場合、ドライブが好きという人より、自動車に愛情を持っている人かどうかを見極め、自動車が好きという人をより信頼するようにしています。
道具を大切にする人や実技をする人、独創的な人が好きです。
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