第95話 故障と壊れると腐る

考え方が変われば生き方も変わります
悩むことで心を傷つけるより、頭を使って考え、違う生き方を試してみませんか

使えなくなった

いままで使えていたものが使えなくなった状態の原因に、故障した、壊れた、腐ったなどがあります。

以前のようにそれらを使ったり、見たり、聞いたりするためには直す必要がありますね。

故障の場合

機械や道具の故障の場合は、部分どうしがかみ合わなくなったり、調子が悪かったり、何かが狂っているなら直したり、修理すればばいいですね。直すことができれば元の状態に戻せたり、望みどおりの状態にすることができ、以前のようにそれらを使って、同じような活動できます。

直すためには、該当する部分のネジを締めたり、サビなどの場合には潤滑油を差したり、外れている部分を元に戻したり、場合によっては不具合の部分の部品を交換しなければならないこともあるかも知れませんが、まずは故障している場所を突き止め、原因となっている理由を調べ、その対処と再発防止のための今後の対応を図るために修理・修繕にどのくらいの時間と費用がかかるか、故障している部分や機能と故障していない部分や機能との関連や影響を調べたうえで、的確な修理、修繕を行わなければなりません。

壊れた場合

機械や道具が壊れた場合は、元に戻せる状態かどうかを調べる必要があります。

壊れている箇所が部分の場合には、当該箇所の交換が可能かどうか、補強などでしのぐことができるかどうかなどの対策を講じるとともに、壊れた原因が使用期間が長かったなど経年劣化や異常事態の発生によるものか、担当者の操作ミスかなどの原因も調べなければなりません。

故障の規模が大きい場合には、機械や道具そのものを交換する必要がありますが、同程度もしくはさらに性能の高い機械や道具があるのかどうか、またそれを使った作業やその前後の作業への影響も考慮する必要があります。

交換する新しい機械や道具によっては、関連の作業工程の組み換えが必要になる場合があります。

腐ってしまった場合

機械や道具が腐ってしまった場合も同じで、当該箇所が部分であれ、全体であれ修理することは難しい場合が多いので、腐っている部分がほかに影響する前にできるだけ早く新しいものとの交換が必要になるとともに、作業工程の見直しを伴います。

いずれにしても、故障したり、壊れたり、腐ったりするのには原因がありますので、そうなると影響が大きい場合があるので、そうならないように日ごろから十分に検査と手当てをしておかなければなりません。

しかし、機械や道具のようにカタチがあるものの場合には、部分であれ、全体であれ、交換という方法で、必要な技術者がいれば元の状態やそれを機会にして望む状態へ変化させることが可能です。

人間の場合

では、人間の場合はどうでしょう。

あなたがもし不調な時、状態は故障ですか、壊れているのですか、それとも腐ってしまったのですか。それは身体ですかココロですか。

身体のどこかが、何かが原因で不具合が生じた場合に、治療として薬を飲む以外に当該箇所を手術などで外科的療法をするという方法もあるとは思いますが、あまり日常的ではありませんね。

的確に、できるだけ早く、効率的に直す、治療する、回復させるためにはまず、原因を知らなければなりません。原因ごとに回復する方法は異なります。

疲れや風邪などが原因の発熱などの病気による身体の不調の場合には、睡眠や薬を飲むなどの方法で対処して回復させることができますが、それでも体調が戻らない場合には病院へ行き、お医者さんの診断と治療の方法を聞き、それを実行することが一番ですね。

ヒトの場合には、日常的には不調となった箇所を交換することは難しく、ましてやココロが不調の場合には交換は不可能で、自力や他人(ひと)の力を借りて直すことになりますがほとんどの場合、自分の力で自分自身を回復させなければなりません。ココロの場合、例えとして「腐る」こともあります。

気分がすぐれなかったり、やる気がなくなったり、落ち込んだり、憂うつになったり、さらには何もかもがいやになるほどの深刻な状態などにココロが不調になってしまった時にはどうしたらいいのでしょうか。

もちろん、症状の程度によって回復方法は違い、軽度であれば気分転換や気晴らしなどを行うことで自分の力で元の状態に戻ることができますが、症状が重く、心が深く傷ついていて、原因についても自分の力では解決できない場合は深刻ですね。

しかし、誰かの力を借りるとしても、自分のココロは自分で回復させようとすることが前提で、その上で自分が納得できるアドバイスなどを受け入れ、その方法を実行してみることですね。

直す、元気になる

どう直すかというと、まずはいまの状況になってしまった原因を正しく理解することですね。苦しい、とかどうしよう、などと悩んでいるだけでは何も解決しないので、まずは考えることです。原因を考え、対策を考えます。

仕事上のミスが原因で上司や周囲の方たち、取引先の方たちとの関係が悪くなったことが原因なのか、日頃の仕事の進め方やコミュニケーションなど方法に関することで自分の思っているような結果が得られないことが原因か、自分の能力に関して期待している評価が得られないとか、周囲の方たちと比べて自己嫌悪になってしまうなどが原因か、ほかにもさまざまな原因があり、もしかしたら一つではないこともあると思いますが、自分のことですからいまの不調の心当たりとなる原因と状況を理解していないと対策を立てるのは難しいですね。

原因と状況が理解できたらそれへの対策を考えることになりますが、まずは望んでいる状況を描き、その方向に向かって軌道修正することですね。進むべき道をしっかりと意識できていれば、たとえ進むスピードは遅くても、いつかは望む状況にたどり着くことはできますが、進むべき方向と実際に進んでいる方向が違間違っていては、進めば進むほど望む状況との距離は広がってしまいます。

問題の解決方法が考えつき、それを実行することで望む状況が一気に展開される、などというのはあまりないことなので、考えついた問題の解決方法はできるものから徐々に効果を見ながら実行し、望む状況までのプロセスと手順も合わせて考えなければなりません。

実践効果を図りながらの手順になるので、その結果によってはやり方を変えていかないと、逆効果を生じることもありますので、基本的には時間をかけて焦らないことですね。

いまの状況が、時間がないとか、耐えられないという場合には環境を変えざるを得ないかも知れませんが、新たな環境が理想的な状況である保証はないので、それこそ時間をかけた、冷静な、同じ状況を二度と起こさないような検討が必要になってきますね。

新たに望む状況を作り出すことが難しい場合には、ある程度いまある状況に自分を適応させる能力を磨いていくことができれば、少しは世の中で生きやすくなるかも知れないので、いま自分が気にいっている時間を増やすことで、それ以外のイヤなことをしている時間は我慢するなどという妥協の方法をすることを自分に納得させる、というのも現実的な対応の一つになるでしょう。

要は、自分を育て、成長させていこうとする感覚が大切で、必要以上に自分を卑下しないで、できるだけ周りに敵を作らない工夫をすると自分を不調にする原因も起きにくくなると思います。そうすることで当然、万が一不調になった場合でも程度は軽度で済み、回復方法も比較的シンプルで、効果も出やすいかも知れませんね。

自分の身体やココロが健やかで、穏やかなことを毎日確認し、もしなにか不調の兆しに気がついたら早めに手当てすることですね。

日頃から、これをすれば気分転換が図れるという「ココロの特効薬」を見つけおくといいかも知れませんね。単純ですが、食べることとか、好きなアーティストの楽曲を聴くとか、信頼できる友人に話しを聞いてもらうとか、温泉や旅行に出かけるとかが思いつきますが、私はお酒を飲んだり、食べることかな。

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