第17話 「信用」とは積み重ね

考え方が変われば生き方も変わります
悩むことで心を傷つけるより、頭を使って考え、違う生き方を試してみませんか

「信用」とは間違いのない実績の積み重ね

例え話です。

私が相手に初めて水を差し出しました。

相手は、慎重に飲みましたが美味しかったようでした。

同じ相手に、次の機会にもお水を差し出しました。

やはり慎重に飲みました。

そんなことが20回くらい続いたら、私の差し出す水をもう普通に飲むようになりました。

「信用」とはこのように、相手が期待する実績を積み重ねていき、その確かな実績がそのまま「信用」の厚さにつながります。

とくに、お金がからむ取引などのような場合、「信用」は大変に重要で、「信用」があれば先に品物を受け取ることができ、代金は事後の支払いとすることも可能になります。

そうやって積み上げた「信用」ですが、100回目に塩水を出してしまいました。

すると、101回目の時に相手はもう、私の差し出す水を飲みませんでした。

そのように、「信用」がなくなると、品物は代金と引き換えが条件になってしまいます。

99回、出したお水は無条件に飲んでいただけたのに、100回目に塩水を出すと101回目からはもう飲んでいただけなくなる。

「信用」とはそういうものです。

一度、相手からの「信用」を失うと、以前のような状態に戻すことは難しく、戻すことができたとしても、また同じような間違いが起きるのではと警戒心が働き、時間がかかることになります。

相手からの大切な「信用」を失わないためには、間違いのない実績を積み上げていく必要があります。

「信用」は「支払い能力」

「信用」が商取引などでの「支払い能力」という意味では、初めて会う方との取引などの「信用」はどうでしょうか。

銀行などでお金を借りる場合には、どのようにして相手に「信用=支払(返済)能力」があるかを判断するのでしょうか。

相手が会社の場合には、過去からの「決算書」を見ればおよその「返済能力」は判断がつきます。

また、そのような「信用」を調査する会社もあります。

相手が住宅ローンの借り入れやクレジットカードを作るなどの個人の場合には収入の明細から判断ができます。

「信用」を英語でクレジット(credit)と言いますね。

このように「支払い能力」という意味での「信用」は、実績を数値化したものからある程度判断できるし、おもにビジネスの世界での相対の関係で、より円滑に取引を行うために必要なもの、ということになります。

「信用」とは、過去から積み上げてきた確かな実績の上にあるものなので、相手からの「信用」を得続けるためには、相手にとっての良好な関係を維持していかなければいけないのです。

友人とかほかの人との人間関係で大切な「信頼」とは少し違います。

羽澤 幸成

学生時代の県人会幹事長として、のちに大活躍される国会、県会、市会の議員の方や役所の方、趣味の音楽活動を通じて芸能の世界で生きている方など多くの人たちに接し、社会人になってから海外進出など多くのプロジェクトを軌道に乗せ、その分野の専門の方たちとも知り合い、いくつかの新しいことにもチャレンジして、早期退職後の企業信用調査の仕事では、それまでの大きな会社の人たちとは違う中小企業や個人事業の方たちとお会いし、いまは地域コミュニティ活動を通じて地域の方たちと交流活動をしています。
それらのキャリアを通じて、たくさんの経験をし、外国の方も含め多くの人たちに出会い、楽しいことばかりでなく、いやな思いもたびたびして、いろいろなことを学びました。
それぞれの世界で、多くの人たちが作る人間模様のなかで、うまくいっている人やそうでない人もいて、能力以外に考え方が違うのだ、と感じました。
人それぞれ考え方が違うので、当然に生き方も異なり、一緒に仕事や生活をしながら、なぜ、そうするのかを考えることの繰り返しで対応しながらも、自分の信念は曲げずに生きてきたので、心を痛めて悩んでいる人に、こうは考えられないかな、と頭を使って苦境を打開するキッカケになってくれればと思っています。

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