第20話 「み族」になるな

考え方が変われば生き方も変わります
悩むことで心を傷つけるより、頭を使って考え、違う生き方を試してみませんか

SNSなどでの誹謗中傷

SNSなどで、いわれのない誹謗中傷などを書かれて不快に感じたことがある、という経験をされた方がいらっしゃるかも知れません。

名前を名乗り、本人であることを明かしての投稿ならまだしも、匿名や名前を出さずに無責任な投稿をする、というのは一方通行で防ぐことや対抗措置を取ることは難しいです。

そんなことをされて不快に感じない人はいないことを分かっていてするのですから、投稿の内容より、そうすること自体が目的なのでしょう。

心が健全で、優しい気持ちの持ち主の仕業ではないことだけは確かです。

誹謗中傷する相手の個人や団体へ向けて、どのような気持ちからコソコソと姑息な手段で自分の感情を公開するのでしょうか。

改善提案や助言などの意見であれば、名前を名乗り、相手の役に立つように堂々と伝えればいいことですが、多くの場合、相手への気持ちからというよりは自分の感情をぶつけているだけ、という自己満足のようです。

「み族」だからする

SNSなどで投稿したり、また投稿しないまでもなぜ相手にそのような不満などの感情を抱いてしまうのでしょうか。

おそらく感情の原因は、相手に対する「ヒガみ」「ネタみ」「ヤッカみ」「ウラみ」「イヤみ」からなのではないでしょうか。

仮に、一時的にせよ相手にそのよう感情が起きてしまうのは相手と自分を比べるからでしょう。

そして比べた結果、相手より自分の方が劣勢の状況にあることが分かり、それに対して無力感を抱いているからではないでしょうか。

相手より自分が劣っていることを感じたら、自分を相手のレベルまで引き上げようと努力をすれば気持ちの整理はつくのでしょうけれど、そうすることはできないので相手を、劣っていると感じている自分のレベルまで引き下げたいという気持ちが働くのでしょう。

まさに、相手に対する「ヒガみ」「ネタみ」「ヤッカみ」「ウラみ」「イヤみ」の気持ちの持ち主で、これらの感情は「み」が付くのでそのような人たちを「み族」と呼ぶことにします。

このように「み族」とひとくくりにできるような特徴のある人たちが行う誹謗中傷は、相手を傷つけるだけで、自分自身にとってのプラス効果はなにひとつありません。

誰からも好かれている人

相手が、うらやましいと思うそのポジションや状況を獲得するためには、もちろん生まれついての才能や生活環境もありますが、一般的にはそれ相応の努力をしてきたからです。

誰からも好かれている人は、常日頃からそのような行いをしているからにほかありません。

なぜ、相手がそのようなうらやましい状況を得ることができるようになったのか、というプロセスを理解しないで、なんの努力もせずに、現状だけを比較して、「自分にコンプレックスを持ち、その原因を他人のせいにする」というだけでは、そんな感情は何度も起きるだろうし、ますますミジメさを感じるだけです。

相手と自分を比べたり、ある団体に根拠のない利己主義的な願望を抱き、不満や不平の感情を持つだけでは自分が望む状況を実現することは難しいです。

解決するには、そんな感情をエネルギーにして、自分の可能性を信じて努力し、目標を、たとえ小さくてもいいから、一つずつ達成して、自分に自信を持つことではないでしょうか。

そうすれば、うらやましい相手の状況も目標となり、比べて卑屈になることもないでしょう。

自分を見つめる

自分は自分、できることもできないこともあるのは当たり前で、できることだけ、やっていて楽しいことだけを、一緒にいて楽しい仲間と過ごしていればそうそう不満はたまりません。

自分にできないことを望んだり、やろうとするから自分自身を追い詰めたり、他人との関係がギスギスしてしまうのです。

努力するのがイヤな人は、絶対に自分を他人と比べないことです。そうすれば少なくても心穏やかに暮らすことができることでしょう。

相手に建設的な意見ではなく、単なる誹謗中傷で相手にイヤな感情を起こさせてしまう行為をする原因は自分にある、ということを理解して、そうすることは実は自分の劣勢を認めることになり、恥ずかしいことなのだということが世の中に浸透できれば、世の中から『み族』が減り、健全なSNSの活用が増え、不快な思いをされる方が少なくなるのではないかと思い、そうなることを願っています。

「み族」でいるだけでは非生産的です。

そんな「み族」からの誹謗中傷を受けた場合には、「私のことをうらやましいと思っているのだな」として、気にかけるほどのこともないでしょう。

人にうらやましがられる状況にいられる「自分」に自信をもって、強く生きていかないと「み族」の思い通りになってしまいます。

負けてたまるか、です。

羽澤 幸成

学生時代の県人会幹事長として、のちに大活躍される国会、県会、市会の議員の方や役所の方、趣味の音楽活動を通じて芸能の世界で生きている方など多くの人たちに接し、社会人になってから海外進出など多くのプロジェクトを軌道に乗せ、その分野の専門の方たちとも知り合い、いくつかの新しいことにもチャレンジして、早期退職後の企業信用調査の仕事では、それまでの大きな会社の人たちとは違う中小企業や個人事業の方たちとお会いし、いまは地域コミュニティ活動を通じて地域の方たちと交流活動をしています。
それらのキャリアを通じて、たくさんの経験をし、外国の方も含め多くの人たちに出会い、楽しいことばかりでなく、いやな思いもたびたびして、いろいろなことを学びました。
それぞれの世界で、多くの人たちが作る人間模様のなかで、うまくいっている人やそうでない人もいて、能力以外に考え方が違うのだ、と感じました。
人それぞれ考え方が違うので、当然に生き方も異なり、一緒に仕事や生活をしながら、なぜ、そうするのかを考えることの繰り返しで対応しながらも、自分の信念は曲げずに生きてきたので、心を痛めて悩んでいる人に、こうは考えられないかな、と頭を使って苦境を打開するキッカケになってくれればと思っています。

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