第36話 道を譲ることができるのは

考え方が変われば生き方も変わります
悩むことで心を傷つけるより、頭を使って考え、違う生き方を試してみませんか

細い道ですれ違う

車を運転していて、すれ違うことが難しそうな細い道で対向車が来て困った、というようなことはありませんか。

そのような状況を打開するには、道の状況にもよりますが、相手が容易にすれ違える程度まで端に寄るか、2台ともすれ違えるような広い場所まで後退するか、の選択しかありませんが、どちらがそれをするかです。

もちろん、運転のじょうずな運転手がそうやって相手に道を譲るしかありません。

なぜなら、相手はそのような運転技術を持っていないからです。

向き合い続けたり、運転のあまりじょうずでない運転手の対処の終了を待っていては時間の無駄です。

自分の方が運転がじょうずだと思う運転手が道を譲ることが、手っ取り早い解決策です。

と、ここまでは車の話しですが、同じような状況が人との付き合いでもありますよね。

人との付き合いで

些細なことで話が合わなくなったけれども、対立はしたくない、という状況ですね。

いつまでも堂々めぐりの話しをしていては時間の無駄だし、さらに気まずくなるだけなので、早く切り上げたいですよね。

ポイントは同じ土俵に立たない、ということ。同じ位置にいては解決がつかないので、上から押さえつけられればいいのですが、それはできないので、どちらかが低くなればいいのです。

どちらが低い立場になれるかというと、車の場合と同じで運転がじょうずな、譲ることができる人、つまり大人になれる人が譲るしかないのです。

その場を取りつくろうための方法ですから、相手の言うことに従う、とかあやまる、とかで相手に道を譲り、相手が通り過ぎていくのを待てばいいのです。

その場のとりつくろいですから、本心からあやまるのではなく、あやまっているカタチを作るだけでいいのです。

自分のプライドを取るか、相手との関係維持を取るかの選択です。

自分のプライドは、自分が思っているほどほかの人は大切だとは感じていませんし、それこそその場限りの一時的なものですから、相手との関係が大切だと思うのなら、譲るという選択をすべきでしょう。

何かを一緒にやっていて、仲良く、うまくいっている状況ならば対等な立場で、状況を共有するという意味でも同じ土俵の上にいる必要がありますが、うまくいかなくなった時や話しがかみ合わなくなった時には、どちらかが譲ることができれば事態は早いうちに元に戻ります。

自分のプライドなどにかかわりなく、状況を整える技術を持っている人は、経験豊かで、いろいろな知恵のある大人の気質を持っていて、大人の振る舞いのできる人でしょう。

大人のほうが譲って、事態を収拾するしかありません。

精神的にお子様は、そんな技術を持っていませんから。

逆に道を譲られたら、相手のほうが運転がじょうずだと思っている、ということですね。

相手に先にあやまられたら、私のほうを子供だと思っている、ということでしょう。

羽澤 幸成

学生時代の県人会幹事長として、のちに大活躍される国会、県会、市会の議員の方や役所の方、趣味の音楽活動を通じて芸能の世界で生きている方など多くの人たちに接し、社会人になってから海外進出など多くのプロジェクトを軌道に乗せ、その分野の専門の方たちとも知り合い、いくつかの新しいことにもチャレンジして、早期退職後の企業信用調査の仕事では、それまでの大きな会社の人たちとは違う中小企業や個人事業の方たちとお会いし、いまは地域コミュニティ活動を通じて地域の方たちと交流活動をしています。
それらのキャリアを通じて、たくさんの経験をし、外国の方も含め多くの人たちに出会い、楽しいことばかりでなく、いやな思いもたびたびして、いろいろなことを学びました。
それぞれの世界で、多くの人たちが作る人間模様のなかで、うまくいっている人やそうでない人もいて、能力以外に考え方が違うのだ、と感じました。
人それぞれ考え方が違うので、当然に生き方も異なり、一緒に仕事や生活をしながら、なぜ、そうするのかを考えることの繰り返しで対応しながらも、自分の信念は曲げずに生きてきたので、心を痛めて悩んでいる人に、こうは考えられないかな、と頭を使って苦境を打開するキッカケになってくれればと思っています。

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