武器としての知識・技能
知識や技能は武器です。
武器ですから、戦いの場で自分の身を守り、相手に勝つための道具です。
何と戦うのでしょうか。
自分です。自分が生きていくための世間の条件、とです。自分の可能性、とです。
できるだけ負けられないのです。できれば楽に、有利に戦いたいのです。
そのためには、強力な、効果の大きい武器、つまり幅広く、深い知識や他人より優れた技能が必要なのです。
誰にも負けない、自分の存在感をアピールできるような知識や技能は武器となり、自分を助けてくれます。
それらを身につける方法としては、まずは勉強や経験があるので、いろいろな分野の勉強をして、理解し、記憶して知識とするか、さまざまな経験をして反省を重ね、技能を習得し、磨いていきます。
武器の種類
知識や技能以外で武器になるのは、腕力や財力、ネットワーク、人柄、容姿などです。
広く深い知識や他人に負けないような技能を身につけると、ネットワークも広がり、人柄も豊かになり、財力を蓄えるきっかけにもなるかも知れません。
いつ使うのか、何の役に立つのかが分からなければ、勉強をしたり、経験を積んで知識や技能を身につけようとは思いにくいですし、ありとあらゆることに精通しているとか、何でもできるなどというのは、普通の人で成し遂げられません。
むしろ、得意な分野を持っていた方が存在感があるし、このことならば誰にも負けない、というフィールドを持っていると強いです。
ただ、その専門分野の知識も、読み書きや計算などの知識・技能が基礎になりますから、国語、英語、算数は必須に近いです。
自分には将来どんな場面が訪れて、その時に必要な武器は何かを考えます。
法律なのか、政治なのか、経済なのか、科学なのか、化学なのか、医学なのか、教育なのか、コンピュータなのか、英語なのか、土木・設計なのか、スポーツなのか、音楽なのか、調理なのか、など世の中にはたくさんの専門分野があり、それに応じて必要な知識・技能があります。
持っている知識や技能を役立てることができる方向に進むか、なりたい自分に必要な知識や技能を身につけるかです。
進みたい方向に必要な知識や技能を身につけようとしても、充分に身につかない場合には、強力な武器を持てないのですから、その分野に向いていないか、その分野での活躍が難しいので、進む方向を変えたほうがいいかも知れません
知識は、使うから武器になるので、持っているだけで使うことがなければ、持っていないことと同じです。
例えば、切れ味鋭いのこぎりを手に入れたとしても、木を切る場面がなければ使うことはないし、使わないということは持っていないのと同じ状態です。
逆に、あまり得意でない事柄が話題になった時に、その話題に参加しなければ得意でないことは知られずに済みます。
将来に備える武器
知識は机にかじりついての勉強でも得ることができますが、社会活動や経済活動などでも身につけることができます。
活動を通じて触れるさまざまな風聞やデータのなかから、事実かどうかを検証したうえで、興味や関心を持ったものを、自分の都合のいいように加工して記憶し、情報として自分に取り込み、将来の具体的なアクションに結び付けられるように知識にします。
将来の自分の姿がまだ明確に描くことができていない場合にも、とりあえず勉強が苦にならない分野について本を読んだり調べたりするなかで、いろいろな情報に出会いますから、そこで何かヒントを得られるかも知れないので、その意味でも広い意味での勉強はし続けたほうがいいでしょう。
知識や技能を身につける時期は、いつからいつまでではなく、必要に応じてですから、向上心を持ち続け、機会があれば一生続くことになります。
知識や技能を身につけて、可能性を広げることができ、いろいろなことに挑戦して、実績を上げることで自分の成長を感じられることは嬉しいですね。
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