第22話 5千円の寄付

考え方が変われば生き方も変わります
悩むことで心を傷つけるより、頭を使って考え、違う生き方を試してみませんか

私をどう思っているかを知る

相手が自分のことをどう思っているかを知りたいけれども、直接聞くわけにはいかないですね。

また、直接聞いても遠慮などがあって本音が聞けるとは思えません。

こちらの相手への行動に対するリアクションから、本当は私のことをどう思っているのかを知る手がかりを見つけられる場合があります。

例えば、その方が参加しているイベントに5千円の寄付をしたとします。

その時のリアクションが、「こんなにたくさん寄付をしていただいてありがとうございます」というものだったら、私はあまりお金持ちと思われていなくて、生活費の負担になるほどの金額を寄付した、ということでしょう。

そうではなくて、さらりと「ありがとうございました」という反応であれば、私のことをお金持ちだと思っていて、それなのに「これくらいの金額しか寄付してくれない、もっとくれてもいいのに」ということなのでしょう。

これは私の経済状態をどう思っているかを「5千円の寄付」の例え話しにしましたが、ほかには、何かをしてあげた時に、私に能力がないと思っている場合には「こんなことまでしていただいてありがとうございます。大変だったでしょう」という反応かも知れません。

精一杯やってくれた、と思われたのでしょう。

私のことを優秀だと思っている場合には、「していただいてありがとうございます」程度のさらりとした反応になり、それは「あなたならもっとできるだろう。この程度では十分ではない」ということなのかも知れません。

このように、何かをしてあげた時の相手のリアクションから、私への評価が推測できる場合があります。

ほかには、「仕事がうまくいった時、いかなかった時」「いいことがあったとかよくないことがあったとかを報告した時」「プレゼントをあげた時」「ランチなどをごちそうした時」などの場合に、相手のとるリアクションから、私への評価が推測できる場合があります。

こちらが想定していたリアクションやあれっ、と思うリアクションなどがありますね。

何に感謝をするか

少し話しは変わりますが、日ごろ家事の手伝いなど一切しない夫が年に一度、奥様の誕生日に花束を買ってくると感謝され、周りからも素敵な夫だと評価されます。

それに対して、毎日家事の手伝いをしている夫は、そうすることが当たり前になり、奥様や周りの方からの評価もあまり高くありません。

つまり、思わぬ意外なことをすると感謝され、いつものことをいつものとおりしていても、特別なことではないので心が動くことはない、ということなのかも知れませんが、考えてみれば、奥様への貢献度は、年に一度花束を買う夫と、毎日家事を手伝う夫とではどちらが高いのでしょうか。

そして、もちろん両方をしてくれる夫が理想的だとは思いますが、どちらかを選ぶとすると、どちらのタイプの人と長い時間を一緒に過ごしたいか、の選択ですね

いつも家事を手伝う夫が、たまにそれをしないと奥様からは不満の声が聞かれることになります。

いつも家事を手伝う夫に対して、奥様が感謝の気持ちを持っていれば、たまに手伝うことがなくてもそれはそれとして受け入れてもらえると思うのですが、不満になるということは、夫が家事を手伝うことは当然だ、と思っているからなのでしょうね。

例え話しで家事を取り上げましたが、今や夫が家事を手伝うことは当然のことですが、サポートや交代でというのではなく、日常的にとか、いつも、となると奥様の理解が必要でしょう。

言いたかったことは、いつもしていただいていることに感謝の気持ちを持つというのは難しいということで、いつものことや特別なことを含め、相手がしてくれていることに気がついて、ただそれを求めるだけでなく、同じように相手に接することができれば、お互いの「信頼関係」をいつまでも維持していくことができるのでは、ということです。

いつものことや当たり前と思っていることが、実は特別なことと同じくらい特別なことだ、と思うことができれば自然に「感謝の気持ち」も起きてきますね。

いつものとおりが「信頼関係」の状態だとしたら、「信頼関係」にはお互いの「感謝の気持ち」が大切です。

羽澤 幸成

学生時代の県人会幹事長として、のちに大活躍される国会、県会、市会の議員の方や役所の方、趣味の音楽活動を通じて芸能の世界で生きている方など多くの人たちに接し、社会人になってから海外進出など多くのプロジェクトを軌道に乗せ、その分野の専門の方たちとも知り合い、いくつかの新しいことにもチャレンジして、早期退職後の企業信用調査の仕事では、それまでの大きな会社の人たちとは違う中小企業や個人事業の方たちとお会いし、いまは地域コミュニティ活動を通じて地域の方たちと交流活動をしています。
それらのキャリアを通じて、たくさんの経験をし、外国の方も含め多くの人たちに出会い、楽しいことばかりでなく、いやな思いもたびたびして、いろいろなことを学びました。
それぞれの世界で、多くの人たちが作る人間模様のなかで、うまくいっている人やそうでない人もいて、能力以外に考え方が違うのだ、と感じました。
人それぞれ考え方が違うので、当然に生き方も異なり、一緒に仕事や生活をしながら、なぜ、そうするのかを考えることの繰り返しで対応しながらも、自分の信念は曲げずに生きてきたので、心を痛めて悩んでいる人に、こうは考えられないかな、と頭を使って苦境を打開するキッカケになってくれればと思っています。

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