第21話 第一印象は何で決まる

考え方が変われば生き方も変わります
悩むことで心を傷つけるより、頭を使って考え、違う生き方を試してみませんか

「なんとなく」の決め手

初めて会う人やテレビなどではじめて見かけるお笑いの方や歌手などの芸能人、あるいは政治家などの方々の第一印象は何で決めているのでしょうか。

最初に見かけた方で、「なんとなく好感が持てるな」という印象と、「なんとなく苦手そうだな」という印象に分かれる場合がありますね。

仕事やプライベートで、これからお付き合いしていこうという方の第一印象は大事で、逆に相手からも好印象を持っていただきたいですよね。

「なんとなく好感が持てるな」という印象からお付き合いがスタートするのと、「なんとなく苦手そうだな」という印象からスタートするのでは、その後のアプローチが変わってきますね。

長い間のお付き合いでお互いのことが分かっていき、やがて親しくなる方と表面的なお付き合いに終始してしまう方になっていくことになるとは思いますが、まずは第一印象というか、しばらくのお付き合いの観察期間は相手のことを、より知るための手掛かりが見た目などの印象でしょう。

「顔立ち・顔つき」「体つき」「話し方」「声」「身振り・手振り」などから印象を固めていきますが、主な決め手は何になるのでしょう。

会って3~5秒で決まる

心理学で「メラビアンの法則」という研究があります。

それによると、第一印象は人と会った時の3~5秒で決まる、というもので、しかもその情報を得ているのは、「見た目の表情やしぐさ、視線などの顔の印象」が55%、「声の質や話す速さ・テンポ、声の大きさ、トーン、口調など耳からの印象」が38%、「話す内容や言葉の意味などの言語による印象」が7%としているのです。

つまり、初めて会った時の会話で、「分かり合えているな」とか「何かしっくりしないな」とか「笑っている」とか「怒っている」などという印象を持つ手掛かりは、ほとんどが「顔の表情」からということになります。

好かれるためには

では、相手に第一印象で「好感」を抱いていただくにはどうすればいいのでしょうか。

「相手の眼を見ながら話したり聞いたりする」「話の内容に同意を感じている場合には明るい表情をする」ことなどが有効かも知れません。

それでも変えることができない「顔立ち・顔つき」や「体型」があり、誰でも個人的な美醜の感覚があります。

先入観から受け入れが難しい「顔立ち・顔つき」や「体型」があることは避けられませんが、好かれたい相手には、それでもそれらを補うような個性を発揮していかなければなりません。

子どもたちは

子どもたちには「四角」よりも「丸」が好まれるので、アニメの「ドラえもん」や「アンパンマン」は「丸」で構成されているそうです。

コロナ禍の期間、マスクをして過ごしたため顔の半分を隠してしまい、顔の表情の最も大切な口元を見ることができなかったので、赤ちゃんの健全な発育に良くない影響を与えてきたのではと心配しています。

「見てくれ」は大切

「顔」の印象も、「顔立ち」を変えることは難しくても視線や表情によって「顔つき」はある程度変えることはできます。

「体つき」などの体型も「身振り・手振り」である程度印象を変えることができるでしょう。

また、全体としての風貌や風格などの雰囲気、年齢相応の振る舞いも大切です。

相手は知識として、年齢や職業・身分などで先入観を持って接してくるわけですから、その前提を大きく変えてしまうような振る舞いが出てしまうと、期待とのズレから最初の評価に良くない印象を与えてしまうでしょう。

いまの時代にはファッションや髪型、清潔さも第一印象の重要な要素かも知れません。

最初から個性を全面に出すことはないでしょうから、まずは「見てくれ」を大切にしなければなりません。

「第一印象」は出発点

「第一印象はあまり良くなかったのに、付き合ってみたら親しくなった」とか逆に、「第一印象は良かったのに、付き合ってみたら苦手になった」ということがあります。

第一印象も大切ですが、その後のお付き合いで相手や団体を正しく理解し、交流の密度や形などを築き上げていき、できればお互いを信じあえる「信頼関係」を結べるまでたどりつけたらいいですね。

「第一印象」はゴールではなく出発点です。

その後のお付き合いの方が大切です。

羽澤 幸成

学生時代の県人会幹事長として、のちに大活躍される国会、県会、市会の議員の方や役所の方、趣味の音楽活動を通じて芸能の世界で生きている方など多くの人たちに接し、社会人になってから海外進出など多くのプロジェクトを軌道に乗せ、その分野の専門の方たちとも知り合い、いくつかの新しいことにもチャレンジして、早期退職後の企業信用調査の仕事では、それまでの大きな会社の人たちとは違う中小企業や個人事業の方たちとお会いし、いまは地域コミュニティ活動を通じて地域の方たちと交流活動をしています。
それらのキャリアを通じて、たくさんの経験をし、外国の方も含め多くの人たちに出会い、楽しいことばかりでなく、いやな思いもたびたびして、いろいろなことを学びました。
それぞれの世界で、多くの人たちが作る人間模様のなかで、うまくいっている人やそうでない人もいて、能力以外に考え方が違うのだ、と感じました。
人それぞれ考え方が違うので、当然に生き方も異なり、一緒に仕事や生活をしながら、なぜ、そうするのかを考えることの繰り返しで対応しながらも、自分の信念は曲げずに生きてきたので、心を痛めて悩んでいる人に、こうは考えられないかな、と頭を使って苦境を打開するキッカケになってくれればと思っています。

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