第38話 おみこしを担ぐ

考え方が変われば生き方も変わります
悩むことで心を傷つけるより、頭を使って考え、違う生き方を試してみませんか

第38話 おみこしを担ぐ

チームのレベル

たくさんの人が、かけ声をあげておみこしを力強く担いで町を練り歩く、というのはお祭りの華ですね。

力のある人や背の高い人は勢いよくおみこしを担ぐので、力のない人や背の低い人にとってはおみこしが下がってきて、より負担が大きくなってしまいますね。

おみこしのバランスを取るためには、力のある人が加減をするか、力のない人ががんばるか、しかありません。

力のない人のレベルにおみこしを合わせると、おみこしの全体の位置は低くなってしまいます。

会社などでのチームワークや音楽などの演奏でも、全体の実行力や評価は力のない人のレベルになってしまいます。

それなので、お互いが補い合って、弱点をカバーするか、弱点が気にならないほど強みを大きく発揮するかして、全体の評価を上げていきます。

おみこしを担ぐのも、チームワークで何かを達成するのも楽しいことですが、力のない人も、貢献度が低い人も達成感を味わえるように、リーダーは全体に配慮をしなくてはいけません。

チームのリーダー

ただ、日本社会で言われているのは「担ぐみこしは軽い方がいい」として、親分は軽い人物のほうが、部下は担ぎやすくて動かしやすくて、逆に親分が賢くてしっかりした重厚感のある人物だと、部下は担ぐのが大変で面倒だ、ということですが、リーダーが高い理念とビジョン、強い信念と統率力持つ人のほうが、実際の活動部隊が活発で効率的に動くことができるので、達成すべき目標への責任感の問題でしょう。

日々の活動を、いつものように消化するだけの組織であれば、リーダーは軽いほうが活動部隊は自由裁量で動くことができて都合がいいだろうし、なにがなんでも達成しなければならない重要なプロジェクトチームであれば、リーダーは当然に重い人になってしまいます。

担いでいるようにみえるが

もう一つ、おみこしを担ぐことで注意をしなければいけないのは、おみこしの部分だけを見て、かけ声をあげて、威勢よくおみこしを担いでいるようでも、足元を見ると、地面に足がついていなくて、ぶら下がっている人がいるかも知れない、ということです。

そういう人は外れたほうが、おみこしは軽くなりますね。

同じように、会社などでのチームワークで、かけ声をあげて騒いでいるだけで、実はなにもチームに貢献していない人がいる場合があります。

チームに参加している、所属しているだけで、仲間のような振る舞いをしていても、仲間というのは、公平な分担を責任をもって達成しなければならないので、おみこしにぶら下がっているような人は外れたほうがチームの結束力は増しますね。

みんなで楽しく

何人かの人たちで新しく何かをする場合には、強い人、力のある人が、そうでない人たちに足手まとい扱いをすることなく力を貸しながら、その人たちも精いっぱい頑張って、全体として高い成果を上げ、参加者全員が無事に、楽しかった、という印象を持つことができたら、それは大成功ということになりますね。

羽澤 幸成

学生時代の県人会幹事長として、のちに大活躍される国会、県会、市会の議員の方や役所の方、趣味の音楽活動を通じて芸能の世界で生きている方など多くの人たちに接し、社会人になってから海外進出など多くのプロジェクトを軌道に乗せ、その分野の専門の方たちとも知り合い、いくつかの新しいことにもチャレンジして、早期退職後の企業信用調査の仕事では、それまでの大きな会社の人たちとは違う中小企業や個人事業の方たちとお会いし、いまは地域コミュニティ活動を通じて地域の方たちと交流活動をしています。
それらのキャリアを通じて、たくさんの経験をし、外国の方も含め多くの人たちに出会い、楽しいことばかりでなく、いやな思いもたびたびして、いろいろなことを学びました。
それぞれの世界で、多くの人たちが作る人間模様のなかで、うまくいっている人やそうでない人もいて、能力以外に考え方が違うのだ、と感じました。
人それぞれ考え方が違うので、当然に生き方も異なり、一緒に仕事や生活をしながら、なぜ、そうするのかを考えることの繰り返しで対応しながらも、自分の信念は曲げずに生きてきたので、心を痛めて悩んでいる人に、こうは考えられないかな、と頭を使って苦境を打開するキッカケになってくれればと思っています。

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