第45話 感情の持続時間

考え方が変われば生き方も変わります
悩むことで心を傷つけるより、頭を使って考え、違う生き方を試してみませんか

さまざまな感情

人は生きていると、場面ごとにさまざまな感情を持ちます。

感情がさまざまになってしまうのは、気持ちが起きるきっかけがさまざまだからです。

自然に湧いてくる気持ちの「感情」は、特殊な雰囲気により起きる気持ちの「情動」と、ある状況における心持ちの「気分」とに分けられますが、ここではより具体的な「情動」という意味の「感情」です。

「感情」は、原因やきっかけにより、喜び、悲しみ、怒り、恐怖、不安などさまざまな気持ちがあります。

また、さまざまな感情が起きるということは、感情が入れ替わっているということで、起きては忘れ、の繰り返しということになり、どんな感情も、いつまでも続く、というわけではなく、やがては忘れてしまうものなのですね。

さまざまな感情の持続時間

それぞれの感情は、どのくらいの時間続くものなのでしょうか。

ベルギーにあるルーヴェン大学の「27の感情の持続時間」についての研究報告があり、それによると、主なものを持続時間の長い順に並べると、次のようになります。

「悲しみ:120時間(5日間)」「喜び:35時間」「希望:24時間」「不安:24時間」「満足感:24時間」「安心感:8時間」「感謝:5時間」「ストレス:3時間」「プライド:2.6時間」「感動:2.5時間」「怒り:2時間」「退屈:2時間」「いらだち:1.3時間」「屈辱:0.8時間」「恥ずかしさ:0.5時間」「反感:0.5時間」となっています。

ただ、これらの持続時間は最初に感じて、その感情に心の大部分が支配されている状態から忘れるまでの持続時間ということで、しばらく時間が経ってからの回顧や記憶の呼び起こしなどの時間は含まれていないでしょう。

もちろん、感情が起きることになった原因の内容や個人の性格、生活環境によってそれぞれの感情の程度も異なるので、一般的な目安ととらえるべきだと理解すればいいと思います。

また、1つの感情に支配されている状態では、その感情以外の感情は現れにくくなるという傾向があるとされています。

これらの研究結果の精度はともかく、感情ごとの持続時間を目安として生き方を考えてみます。

自分に起きた感情の場合

まず、これらの感情が自分に起きた場合です。

「悲しみ」の感情が起きた場合には、5日間は心がそのことに支配され、ほかの感情が起きにくいということから、無理やりにほかの感情になろうとはせずに、まずは悲しみの感情を和らげることが大切になります。

「不安」や「満足感」の感情は当日だけのものということなので、一晩寝て起きたら気持ちを切り替えなければなりません。

「恥ずかしさ」や「反感」の感情が起きたら、すぐに反応の行動は慎み、30分ほどの一呼吸おいてからにした方が、適切な判断ができるようです。

ほかの人に起こさせてしまった感情の場合

次に、ほかの人にこれらの感情を起こさせてしまった場合です。

もし、誰かを怒らせてしまったとしたら、怒りという感情は2時間ほどで収まるようなので、2時間ほど経ってから関係修復を図る方が効果が高いということですね。

会話のなかで、相手にいらだちや反感の感情を持たれてしまった様子があった場合には、話題を変えて1時間ほどのなにげない話題をはさんだほうがよさそうです。

「怒り」が起こる原因

「感情」のなかで「怒り」は、ほかの感情に原因があって起こる二次感情と言われています。

つまり、悲しいとか不安とか、困惑、恐怖、後悔などの感情が積みあがっていき、その中で不満などがあると「怒り」になるので、いきなり「怒り」の感情が起きるわけではないため、自分が「怒り」を感じたり、ほかの人に「怒り」の感情を感じたら、なだめるとともに原因となっている感情を解決する必要があります。

感情とホルモン

また、怒りやイライラという感情を和らげるためには「セロトニン」と「オキシトシン」などの「しあわせホルモン」の分泌が効果があります。

「セロトニン」を安定供給するには、大豆食品や乳製品が効果があり、散歩などをして太陽の光を浴びる、というのも「セロトニン」の代謝に重要です。

「オキシトシン」は、「出産・育児の際に分泌されるホルモン」として知られていますが、スキンシップのほかに家族・友人との団らんなどが分泌に効果があるとされています。

「オキシトシン」は、「思いやりホルモン」とも呼ばれ、親切にしたり助け合ったりすると効果があり、マッサージはされてもいいのですが、する側の方に多く「オキシトシン」がより多く分泌されるようです。

人前で話す場合にドキドキしますが、これは血液中のノルアドレナリン値が上昇して起き、いったん上昇すると落ち着くまでに30分ほどかかりますから、人前で話す30分前までには気持ちを静めるようにしましょう。

ストレスを感じると自律神経を介して、アドレナリンやノルアドレナリンが放出され、ストレスに対処できるように体や脳を戦闘モードへと切り替えます。

この状況が長期間続くと、防衛態勢が弱まったり免疫力が低下したりすることに繋がりますので、日頃からストレスを積極的に解消するように心がけることが大切です。

いろいろな感情とのお付き合い

このように、日々さまざまな感情を起こしながら生きています。

自分だけではありません。まわりの人、誰でもが何かが原因で、何かの感情が起きています。

人生を楽しく生きていこうとするならば、そのことへの理解と適切な対応が必要になります。

感情は、原因も現象も人それぞれに違いますから、見極めが重要ですがこればかりはケースバイケースでマニュアル化できるものではないので、個人の経験と対応力で自分自身や人との付き合いをじょうずにコントロールしていかなければなりません。

「喜び」「満足」「希望」「安心感」「感謝」「くつろぎ」「感動」「思いやり」などの感情が起きるような生き方と、そのような感情にあふれている人たちとお付き合いができたらいいですね。

羽澤 幸成

学生時代の県人会幹事長として、のちに大活躍される国会、県会、市会の議員の方や役所の方、趣味の音楽活動を通じて芸能の世界で生きている方など多くの人たちに接し、社会人になってから海外進出など多くのプロジェクトを軌道に乗せ、その分野の専門の方たちとも知り合い、いくつかの新しいことにもチャレンジして、早期退職後の企業信用調査の仕事では、それまでの大きな会社の人たちとは違う中小企業や個人事業の方たちとお会いし、いまは地域コミュニティ活動を通じて地域の方たちと交流活動をしています。
それらのキャリアを通じて、たくさんの経験をし、外国の方も含め多くの人たちに出会い、楽しいことばかりでなく、いやな思いもたびたびして、いろいろなことを学びました。
それぞれの世界で、多くの人たちが作る人間模様のなかで、うまくいっている人やそうでない人もいて、能力以外に考え方が違うのだ、と感じました。
人それぞれ考え方が違うので、当然に生き方も異なり、一緒に仕事や生活をしながら、なぜ、そうするのかを考えることの繰り返しで対応しながらも、自分の信念は曲げずに生きてきたので、心を痛めて悩んでいる人に、こうは考えられないかな、と頭を使って苦境を打開するキッカケになってくれればと思っています。

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生き方の考え方

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