第6話 状況を変える試験問題

考え方が変われば生き方も変わります
悩むことで心を傷つけるより、頭を使って考え、違う生き方を試してみませんか

自分への試験問題

苦しい状況や困ってしまう状況になったときには、「頭を使って考える」ことが大切ですが、ふだんと違う状況なので動揺してしまい、「考える」手掛かりや方法、手順などが思いつかないかも知れません。

そんな時は自分への試験問題を作成してみて、それに対する回答を考えるという方法はどうでしょうか。

学生の頃から試験問題には馴染みがあるので、苦しい状況などからの打開策を考えるひとつの方法になるかも知れません。

まずは状況の客観的分析です。

問い1.いまあなたはどのような状況に置かれているのですか。

問い2.いつからその状況が始まったのですか。

問い3.その状況があなたにとってなぜピンチなのでしょうか。

次に原因の分析です。

問い4.いまの状況になってしまった原因と考えられるものは何ですか。

次に目標の設定です。

問い5.いまの状況がどのようになればいいと望んでいますか。

問い6.その望む状況の最低限のレベルと最高のレベルはどのようなものですか。

次に打開策を考えます。

問い7.どうすれば望む状況に変えることができると考えられますか。

    自分ができるものに限定して、考えられる方法を具体的にできるだけたくさんあげて ください。

問い8.それらを実行可能な順に並び替えてください。

問い9.実行が難しいものの理由は何ですか。

問い10.実行が難しいものは何が不足しているのですか。

問い11.それはどうすれば手に入りますか。

問い12.いつまでに状況が変わればいいと望んでいますか。

問い13.打開策を考えるのに相談できる人はいますか。

問い14.いまの状況を改善することがどうしてもできないのなら、ほかの環境へ移ることは できますか。

問い15.最後に、作られた打開策を実行するにあたり、ほかの人に迷惑や心配をかけることが ないことを確認してください。

こんな試験問題を何度も作り、繰り返し答えを考えて自分なりの解答にまとめます。

自分で作った問題に対して、「これまだ習っていません」などという答えられない言い訳は通用しなくて、これまでの自分の経験のなかから、自分が最適だと思う解答にまとめるのです。

まずは考えること、そして実行すること

そして考えた打開策を順番に、効果をチェックしながら実行していきます。

試験ですから、100点満点の打開策を考えて実行し、いまの苦しい状況がなかったかのようにスッキリとなることができれば理想的ですが、仮に60点から80点くらいの打開策となってしまった場合でも、いまの苦しみが60%や80%も軽くなって、まあまあ耐えられるような状態にまでになることができれば、自分自身に合格点をあげてください。

ピンチの時だけでなく、何かをやろうとするときにこのような試験問題を作って、自分に問いかけてみるという習慣ができれば、やろうとしていることが比較的うまくいき、効率的に実行できると思います。

ポイントは「考える」ことです。

羽澤 幸成

学生時代の県人会幹事長として、のちに大活躍される国会、県会、市会の議員の方や役所の方、趣味の音楽活動を通じて芸能の世界で生きている方など多くの人たちに接し、社会人になってから海外進出など多くのプロジェクトを軌道に乗せ、その分野の専門の方たちとも知り合い、いくつかの新しいことにもチャレンジして、早期退職後の企業信用調査の仕事では、それまでの大きな会社の人たちとは違う中小企業や個人事業の方たちとお会いし、いまは地域コミュニティ活動を通じて地域の方たちと交流活動をしています。
それらのキャリアを通じて、たくさんの経験をし、外国の方も含め多くの人たちに出会い、楽しいことばかりでなく、いやな思いもたびたびして、いろいろなことを学びました。
それぞれの世界で、多くの人たちが作る人間模様のなかで、うまくいっている人やそうでない人もいて、能力以外に考え方が違うのだ、と感じました。
人それぞれ考え方が違うので、当然に生き方も異なり、一緒に仕事や生活をしながら、なぜ、そうするのかを考えることの繰り返しで対応しながらも、自分の信念は曲げずに生きてきたので、心を痛めて悩んでいる人に、こうは考えられないかな、と頭を使って苦境を打開するキッカケになってくれればと思っています。

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生き方の考え方

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